そもそもリケーブルとは?
最近になりラインナップされている高級イヤホン&ヘッドホンの多くは、製品の寿命を長くする工夫のひとつとして、着脱式のケーブル部分を採用しているものが多くなっています。これは、故障の原因のひとつであるコネクタ&ケーブル断線に対処したもので、ケーブルを交換すれば素早く手軽に修復できるからです。
こういった、着脱式ケーブルを交換することを“リケーブル”と呼びます。それに加えて、ケーブル部分を変えることによってそもそも修理目的で行うリケーブルですが、音質を良質なものに変える楽しみ方もできます。
AKG Y50をリケーブルするなら純正しかない!
リケーブル製品といえばオーディオアクセサリーを得意とするブランドの製品が主流となっていましたが、このたびAKGオフィシャルのハイグレードクラスのリケーブルが登場しました。
それが「C200」「C120」です。どちらの製品もAKGヘッドホン用に開発されたもので、ケーブル部は共通のものになっています。6NグレードのOFC導体を採用しているため、伝送ロスや歪みを徹底的になくし押さえ込んでいます。それに加え、取り回しのしやすいケーブル外径をチョイスし布製のアウターシースを採用するなどといった、音質を最優先するあまり取り回しがしづらい印象であったリケーブル製品の中では、比較的取り扱いしやすいものになっています。
「C200」と「C120」の違いは?
「C200」はQ701用のminiXLR 3pinメス端子を採用しており、K712 PROなどのプロフェッショナルモデルにも活用することができる。もうひとつの「C120」はステレオミニミニプラグを備え、N60NCやK550、Y50、Y40などの製品で利用することができます。
どちらのコネクタも、AKGロゴの入ったアルミ製のオリジナルになっておりしっかりとした、上質な作りが特徴であるため高級感があります。コネクタの汎用なので、AKG以外の製品でも活用することができます。「C120」はウルトラゾーンのパフォーマンスシリーズなどでも利用することができます。
なお、ケーブルの長さは「C200」が2m、「C120」が1.2mと、両者で異なっています。これは、「C200」はQ701など屋内向け製品メインの作りになっており、「C120」がK545やY50などポータブル製品メインであるためです。それに加えて、機器側の端子はどちらも3.5mmステレオミニ端子となっています。
リケーブルするとどれくらい音質変わるの?
リケーブルをしてもそこまで音質変わらないでしょと思っている方も多いでしょう。事実、イヤホンのリケーブルは高価なものも多くなかなか手が出せないという人も多いです。しかし、リケーブルというのは自分好みの音を追求する上で欠かせない存在なのです。
例えば、イヤホンを買ったけど少し低音が物足りないと思ったとしましょう。そんなときにリケーブルをすると低音の音圧や質をさらに向上させることができるのです。
この記事を読んでいるあなたは今持っているイヤホンやヘッドホンに不満はありませんか?音質面での不満を解消してくれるのがリケーブルです。たくさんの種類があり、リケーブルをするとさらに世界が広がります。ぜひリケーブルに挑戦してみてください!
リケーブルをするメリット・デメリット
メリット
リケーブルをするメリットとしては音質の向上です。リケーブルをすることによってかなりの音質向上が見込めます。リケーブルにもたくさんの種類があり、足りないと思う音域を補うも良し、得意な音域をさらに伸ばすも良しと色々な楽しみ方ができます。
さらに、音質だけでなく修理にも使えます。イヤホンやヘッドホンの故障の原因のほとんどがケーブルの断線です。そんなときにリケーブルをすればお気に入りのイヤホンやヘッドホンが復活します。イヤホンやヘッドホンが故障してしまったらまずケーブルの断線を疑いましょう。もしかしたらリケーブルをするだけで治るかもしれません!
デメリット
リケーブルのデメリットはコストがかかってしまうという点です。今あるリケーブル用のケーブルは安くても数千円はしてしまいます。高いもので数万円ともう1つイヤホンやヘッドホンが買えてしまうほどの価格です。
しかし、それだけの価格設定ということはそれだけ音に与える影響が大きいということです。今使っているイヤホンがとても気に入っているのならもう1つイヤホンを買うのではなく、リケーブルをしてお気に入りのイヤホンをさらにパワーアップさせるのもいいでしょう。